NEWS:八重洲監査法人からのお知らせ
クレストン・グローバル 世界大会2024 in ベルリン
八重洲監査法人が加盟する国際会計事務所ネットワーク、クレストン・グローバルの本年度ワールドカンファレンスが2024年11月12日(火)から11月15日(金)迄の4日間にわたり開催され、弊法人から理事長 齋藤と国際部長 島垣の2名が参加しました。
今回の開催地はクレストンの発祥地の一つでもあり、EU経済圏の中心地であるドイツの首都、ベルリンです。会場となったグランド・ハイアット・ベルリンには、各国のクレストンメンバーファーム及び英国本部から276名が集まりました。
今大会はホストをつとめるクレストン・ジャーマニーのサポートのもと、AIの進化と活用をテーマにした明確なコンセプトで構成され、全体会議の他、監査・税務・フィナンシャルサービスの各セクションや地域ごとの分科会も多数あり、各々が深度ある情報交換の場となりました。
全体会議ではドイツを代表する世界的医療機器メーカー、シーメンスAG社の財務・税務担当取締役 Georg Geberth氏を招いて、シーメンス社内の税務戦略におけるAI活用の実例紹介を中心とした基調講演がありました。
私たちが参加した監査部会では、監査プロセスにおけるAIの積極的活用と課題、リスクの特定に関するセミナーや、AI対応監査用ソフトウエアの開発会社による実演、チームディスカッション等が連日積極的に行われました。
あわせて今年度のクレストン・グローバル品質レビューの実施結果と課題、新監査基準(ISA 540 会計上の見積り、 ISA 570 継続企業の前提、ISA 315 リスクアセスメント、IESBA 倫理基準の変更 、ISQM 1 および 2、ISA 600改正etc.)の実務対応についての情報共有に加え、新しい監査要件や改訂された監査要件の導入がもたらす作業負荷と複雑さの増大に対応し、物理的なプレゼンスが低下しても品質を維持するためのプロセスや作業負荷の調整をどうはかってゆくか、といった監査組織の運営面にまで踏み込んだ具体的な講義や意見交換が行われました。
大会の合間にはベルリン市内のブランデンブルク門、ポツダム広場、ベルリンの壁、ナチス時代や第二次世界大戦の痕跡など、歴史的スポットの見学もあり、重く印象に残る旅となりました。
大会最終日には次回2025年の世界大会開催地・東京がアナウンスされ、日本メンバーを代表してMarek Lehocky氏(クレストン・プロワークス)から参加者全員への挨拶を行いました。