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(Japanese only) 「非営利組織における財務報告の検討~財務報告の基礎概念・モデル会計基準の提案~」(公開草案)の公表について

(Japanese only)

本公開草案は、非営利組織における財務報告の共通性を高めていく必要性が高まっているとの認識のもと、非営利組織における財務報告の基礎概念(以下「財務報告の基礎概念」という。)及び非営利組織モデル会計基準(以下「モデル会計基準」という。)の案を作成し、広く関係者に提案するものです。

 

〈非営利組織会計基準の現状〉

公益法人、特定非営利活動法人、社会福祉法人、医療法人、学校法人等の非営利組織では、法人形態ごとに適用される会計基準が異なる現状があります。近年、それぞれの会計基準の改訂を通じて、その差異は縮小傾向にありますが、依然として差が大きく、会計処理及び表示に関する取扱いが相互に異なる状況について根本的な解決に至っていません。

そのため、複数の異なる法人形態別の非営利組織の財務諸表を利用する際、たとえ同種の事業を営んでいる場合であっても、その横断的理解が難しい状況となっています。また、財務諸表の利用者に当たっては、法人形態によりそれぞれの会計基準の専門的知識が必要となり、情報利用者の利便性を著しく阻害していると言われています。

 

〈財務報告の基礎概念・モデル会計基準の提案〉

上記の現状に対し、非営利セクター全体において財務報告の枠組みの共有や、一貫した分かりやすい枠組みを形成することによって、会計の一般化を実現することが求められており、その実現には、財務諸表を作成する基礎となる規範を、簡潔かつ明快な体系の下に構築する必要があります。これに対し、本報告は、かかる現状認識とビジョンに基づき非営利組織における財務報告の在り方を検討した結果として、「財務報告の基礎概念」と「モデル会計基準」を含む報告書を取りまとめ、広く関係者に提案しています。

 

なお、本稿は本公開草案の概要を記述したものであり、詳細については下記をご参照ください。

日本公認会計士協会

https://jicpa.or.jp/specialized_field/20190426iac.html