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【IAASB】監査実務に関するスタッフ文書「変化し続ける環境下での後発事象-新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響に関する監査上の留意事項」の翻訳の公表について
日本公認会計士協会より、2020年6月2日に【IAASB】監査実務に関するスタッフ文書「変化し続ける環境下での後発事象-新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響に関する監査上の留意事項」の翻訳が公表されました。
1. 本文書の概要
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行は、計画外の事象が常に発生する可能性、このような現在の環境が継続する期間の不確実性、及びスケジュールの変更の可能性等の不確実性と課題を引き起こすことにより後発事象としての開示が必要となるケースが生じ、監査実務に影響を与えることが考えられます。これに対応し、国際監査・保証基準審議会(IAASB)は、国際監査基準に基づき、監査人が後発事象に関する手続を実施する際の主要な留意事項を強調するために、本文書を公表しました。
本文書では、以下項目を監査上の留意事項として強調しています。
・後発事象とは何か、またどのように財務諸表に反映させるべきか。
・新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行の影響による後発事象に関する十分かつ適切な監査証拠の入手についての、監査人の責任は何か。
・新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックに関する事象が、監査報告書日より後に監査人が知るところとなった場合、要求される監査手続はあるか。
・後発事象に関する監査手続の結果は、監査報告書にどのような影響を与えるか。
なお、本稿は本文書の概要を記述したものであり、詳細については下記をご参照ください。
日本公認会計士協会