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「品質管理レビュー基本方針(2023年度~2025年度)」等の公表について
日本公認会計士協会より、2023年6月27日に「品質管理レビュー基本方針(2023年度~2025年度)」及び「2023年度品質管理レビュー方針」が公表されました。
1.本方針の概要
品質管理レビュー制度は、日本公認会計士協会が自主規制の取組の一環として、監査業務の適切な質的水準の維持・向上を図り、監査に対する社会的信頼を確保することを目的として実施するものです。具体的には、同協会の品質管理委員会は、会則に基づき、品質管理レビュー基準・手続等に準拠して品質管理レビューを実施することにより、監査法人又は公認会計士の品質管理のシステムの整備及び運用の状況を確認するとともに、必要に応じて改善を勧告し、適切な措置を決定しています。
今回公表された品質管理レビューに関する方針は、「品質管理レビュー基本方針(2023年度~2025年度)」と「2023年度品質管理レビュー方針」の2つです。
前者は、品質管理レビューに求められる役割を適切に果たしていくため、これまでの運用実績や監査事務所を取り巻く環境変化を踏まえ、今後3か年(2023年度~2025年度)の、品質管理レビューの考えや方針を示すものです。
具体的には、下記事項等の重点をおいて実施すべき取組に係る対応方針を記載しています。
・制度改正や基準改訂への対応
・環境変化に対応するための品質管理レビュー体制の強化
・上場会社監査を行う中小監査事務所に向けた指導・監督の充実・強化
後者は、「3か年基本方針」を踏まえ、上場会社等監査人登録制度への対応を中心に、2023年度の品質管理レビューにおいて重点的に確認する項目を記載しています。
なお、本稿は本方針の概要を記述したものであり、詳細については下記をご参照ください。
日本公認会計士協会